パーティシペーション
パーティシペーションとは、コンバージョンクレジットを訪問中の全ての値に全配分することです。
コンバージョンに貢献したページやキャンペーンなど、貢献度を測る際に使用されます。
パーティシペーション配分を有効にすると、図のように指標に「売上高パーティシペーション」など、後ろに「パーティシペーション」と付いた指標を選択できるようになります。
デフォルトで選択出来る「売上高」と「売上高パーティシペーション」はなにが違うのでしょうか?
Contents
デフォルトの配分とパーティシペーション配分=
デフォルトの配分(リニア配分)
デフォルトでは、コンバージョンクレジットは全ての値に対して均等に配分されます。
例えばディメンションがページの場合、訪問者が6遷移して「¥10,000」の売り上げを発生させた場合、「¥10,000」が6分割されてs.pageNameの値に配分されます。
上の図では、各ページとも「¥1,666」の貢献をしているということになります。
この配分方法だと、同じページであっても、コンバージョンまでに遷移するページ数が多いほど配分されるクレジットが少なくなってしまいます。
パーティシペーション配分
パーティシペーション配分では、訪問中の値に全クレジットが配分されます。
例えばディメンションがページの場合、訪問者が6遷移して「¥10,000」の売り上げを発生させた場合、
s.pageNameのすべての値に「¥10,000」が付与されます。
上の図では、各ページとも「¥10,000」の貢献をしているということになります。
配分方法
デフォルトの配分方法では全ての値にコンバージョンクレジットは均等に配分されます。同じ値が発生した場合でも、発生した回数に応じて加算されます。
一方で、パーティシペーション配分では同じ値が発生した場合は加算されません。
例えば上の図では8遷移して「¥10,000」の売り上げが発生しています。
デフォルトの配分では各ページに「¥1,250」配分されており、同じ値が発生した場合にはその分加算されていますが、パーティシペーション配分の場合はダブルカウントされません。
パーティシペーションの活用方法
パーティシペーションで配分された値をその大小で比較することはあまりお勧めしていません。
上の図では「特集B」や「商品詳細_002」が売上高に貢献しているように見えますがそうでしょうか。
訪問回数で割ってみたところ、平均では「サイズ」ページのほうが売上高が高いという結果になりました。
パーティシペーション配分はコンバージョンが発生した訪問中に渡された値(ダブりカウント除外)に全配分されるので
「訪問回数」で割り算して比率を出すと、どの値が貢献しているかがわかります。
Ad Hoc Analysisのパーティシペーション=
Ad Hoc Analysisでもパーティシペーション指標を使用することが出来ます。Reports&Analyticsではパーティシペーション配分を使用したい場合は
都度「有効」にする必要がありますが、Ad Hoc Analysisではデフォルトで使えるようになっています。
Ad Hoc Analysisでは「訪問者パーティシペーション」といって、コンバージョンが発生した「訪問者」の値に配分することもできます。
また、パーティシペーション指標以外にも、最後の値に配分する「ラストタッチ」指標が使えます。
Reports&Analyticsの「売上高(デフォルトの配分)」はAd Hoc Analysisでは「売上高(線形配分)」と表記されますのでご注意ください。
Ad Hoc Analysisの表記のほうがわかりやすいです。