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★★★作成中★★★

eVarとは? カスタムトラフィック変数(eVar)は、何がコンバージョンにつながったのかを調べるために使用します。
例えば下図の例では、訪問者は最終的にコンバージョン(購入)を行いました。
訪問者はサイトに来訪してから、ログインしたり、サイト内検索で検索をしています。
また、セール情報を見たり送料無料キャンペーンを閲覧しています。
最終的に訪問者が購入を決断した原因はなんだったのでしょうか。

セール情報があったからでしょうか?それとも会員限定の送料無料キャンペーンがあったからでしょうか。
eVar変数はこのように、「なにがコンバージョンに影響を及ぼしたのか」を測定します。

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eVarは持続(persist)する

eVar変数は「持続変数」で、複数のページにわたって値を保持する点が特徴です。
「持続」とはどのようなことかというと、サイト内検索キーワードを例に説明すると、訪問者がサイト内検索をする度に「eVar1」に値が代入され、
その値を「指定された有効期限まで」保持しするということです。そして、指定した配分でクレジットが付与されます。
これを下図で説明します。

配分「最後(最新)」  有効期限「購入」の場合

  1. 訪問者がサイト内検索で「ダイヤ」と検索した場合、「s.eVar1="ダイヤ"」が計測されます。
  2. トラフィック変数と異なり、eVarの場合はページが遷移しても「s.eVar1」の値は保持されます。
  3. 訪問者が再びサイト内検索で「指輪」と検索した場合、「s.eVar1="指輪"」に置き換わります。値は保持され続けます。
  4. 例の場合、訪問者がサイト内検索をするたびに値は入れ代わります。
  5. eVarにログイン情報をセットしている場合などは値が入れ代わらないケースもあります。
  6. 値が入れ代わっても入れ代わらなくても、ページを遷移しても値を保持するというところがeVarの特徴です。
  7. 最終的に訪問者は100万円の指輪を購入しました。有効期限を「購入」としていたので、この時点で値を保持することを停止します。
  8. 配分を「最後(最新)」としていたので、100万円の売上高は「最後(最新)」に検索した「指輪」に付与されます。

これがeVar変数の基本的な仕組みです。

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値が保持される間、「post eVar」の仕組みにより遷移したページでページビューがカウントされます。
カスタムコンバージョンレポートでeVarの発生回数をカウントしたい場合は「ページビュー数」ではなく「インスタンス」を使用したほうがよいでしょう。
「インスタンス」は持続するヒットはカウントしません。

eVarの配分

成功イベントの前に変数が複数の値を受け取った場合、そのイベントのクレジットをどのように割り当てるかを決定します。次の値がサポートされています。

元の値:  最初の eVar 値が、その eVar の期限が切れるまで、成功イベントのクレジットを常に受け取ります。
最新:   最後の eVar 値が、その eVar の期限が切れるまで、成功イベントのクレジットを常に受け取ります。
線形:   成功イベントのクレジットを eVar のすべての値に均等に配分します。
線形配分ではある訪問中の値のみが正確に分配されるので、線形配分は訪問の eVar 有効期限を設定して使用します。

例えば下図の例ではサイト内検索キーワードをeVarで取得しているとします。最終的に訪問者はコンバージョン(購入)を行っています。
このとき、購入のきっかけになったサイト内検索キーワードは何か?

「元の値」に設定している場合は「ダイヤ」、「最後(最新)」に設定している場合は「指輪」がコンバージョン(購入)のきっかけとなった、と考えます。

eVarの有効期限

eVar 値の有効期限が切れる(成功イベントのクレジットを受け取らなくなる)までの期間またはイベントを指定します。
eVar の有効期限が切れた後に成功イベントが発生した場合、「なし」がそのイベントのクレジットを受け取ることになります。
つまり、アクティブな eVar がないということを示します。

有効期限にイベントを指定した場合、そのイベントが発生した場合にのみ eVar の有効期限が切れます。
イベントが発生しない場合、eVar の有効期限は切れません。

カウンターeVar

eVar は、文字列値を保持するためによく使用されますが、カウンターとして動作するように設定されることもあります。
ユーザーが成功イベントの前に実行したアクション数をカウントする場合や訪問者のスコアリングなどに利用すると便利です。
「カウンター」に設定すると、訪問者ごとに保存されるカウンターの合算結果がeVarのラインアイテムに表示されるようになります。
増加する値は”+3”,"+5"など指定可能です。また、カウンターeVarは「人」に紐づいて計測されます。

例えば、「会員登録(CV)」までの訪問者のエンゲージメントをスコアリングするとします。
これを下図で説明します。

配分「最後(最新)」  有効期限「会員登録」の場合

  1. 訪問者がコンテンツを閲覧した場合、「s.eVar1="+1"」と設定されているので「1.00」が1インスタンス計測されます。
  2. 訪問者が記事をshareした場合、「s.eVar1="+3"」と設定されているので、コンテンツ閲覧時の「1.00」に「+3」加算され、「4.00」が1インスタンス計測されます。
  3. 訪問者が記事にコメントをした場合、「s.eVar1="+5"」と設定されているので「4.00」に「+5」となり、「9.00」が1インスタンス計測されます。
  4. 訪問者が記事に「イイネ!」ををした場合、「s.eVar1="+2"」と設定されているので「9.00」に「+2」となり、「11.00」が1インスタンス計測されます。
  5. 訪問者が記事に再びコメントを追加しました。コメント追加は「s.eVar1="+5"」と設定されているので、「16.00」が1インスタンス計測されます。
  6. 最終的に訪問者は会員登録(成功イベント)を実行しました。有効期限を「会員登録」としていたので、この時点でカウントを停止します。
  7. 配分を「最後(最新)」としていたので、「会員登録」は「最後(最新)」の値(16.00)に付与されます。

これがカウンターeVar変数の仕組みです。
「post eVar」により、遷移したページの分、ページビューは加算されます。