Difference between revisions of "DTM/ツールを追加する"

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==ツール作成時の記入項目==
 
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'''ツールタイプ''': 導入するツールを選択。「Adobe Analytics」は必須、最新方式で実装する場合は「Marketing Cloud ID Service」も追加します。
 
'''ツールタイプ''': 導入するツールを選択。「Adobe Analytics」は必須、最新方式で実装する場合は「Marketing Cloud ID Service」も追加します。
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'''Webサービスユーザー名と共有暗号鍵''': Analyticsの管理画面でユーザーを「Webサービス」グループに所属させると、該当ユーザーの編集画面にこの2つの情報が表示されるようになります。
 
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続いて、追加した「Adobe Analytics」の設定を行います。
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「ツール設定」で設定するのは全ページ全ヒット共通の変数のみです。特定のページやリンクでのみセットするものは、ルールで設定します。
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'''レポートスイート''': 本番(実稼働)用とステージング(テスト環境)のそれぞれのRSIDを指定します。HTMLソースのhead内に入れるDTM用コードも本番用とステージングで分かれていて、それぞれに対応したRSIDが採用されます。逆に言うと、ステージング用のタグを使わない場合は、ここのステージング用RSIDが有効になることはありません。
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'''文字セット''': 計測対象ページの文字コードを選択。昔はs_code.jsの冒頭でs.charSetにセットしていたものです。
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'''通貨コード''': eコマース計測をする(売り上げを計測する)場合は選択します。日本で使われることはあまり無いですが、実はAdobe Analyticsには、複数の通貨が混在する場合にサーバー側で為替レートを使って変換する機能があります。これも昔はs_code.jsの冒頭でs.currencyCodeにセットしていたものです。
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'''トラッキングサーバー''': 計測されたデータを送信するAnalyticsサーバーのホスト名。s_code.js時代はs.trackingServerにセットしていたものですね。SSLの方は、非SSL時と同じ場合は省略できます。
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===リンクトラッキング===
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ClickMapや離脱リンク、ダウンロードリンクの自動計測に関する各種設定です。これもs_code.js時代はs.trackingServerにセットしていたものです。内部ドメインを手で追加しないと、サイト内の遷移も離脱リンクと認識される点に注意。
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===Cookie===
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'''訪問者名前空間''': s_code.jsでいうs.visitorNamespaceです。Visitor ID Serviceではなくレガシーなs_vi Cookieの発行サブドメインに反映されます(指定しない場合はs_vi_***と長い名前のCookieがomtrdc.netのようなルートドメインで発行されます)
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===ライブラリ管理===
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「'''アドビが管理'''」にすると、AppMeasurement.jsが自動でロードされるようになります。レガシーなs_code.jsはもう選べません。新バージョンがリリースされている場合はその旨表示され、簡単にアップデートできます。
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「'''カスタム'''」にする場合は、自動ロードはされないので、「エディタを開く」をクリックして、AppMeasurement.jsまたはs_code.jsの中身を貼り付ける必要があります。前後にいろいろくっつけられるので、既存コードを移行する場合に便利ですが、ライブラリのアップデートは面倒になります。
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以上、よく使う設定のみ解説しました。一歩踏み込んだカスタマイズ方法については別のページで解説します。

Revision as of 22:28, 15 August 2015

Adobe系ツールやGoogle Analyticsなど、タグを細かく制御(カスタマイズ)するためのUIが提供されている場合は、「タグ」ではなく「ツールを追加」します。

DTM−Tool-Add.png

ツール作成時の記入項目

DTM−Tool-Add-Form.png

ツールタイプ: 導入するツールを選択。「Adobe Analytics」は必須、最新方式で実装する場合は「Marketing Cloud ID Service」も追加します。

ツール名: DTM上で表示されるだけなので空白や日本語を含めても問題ありません。

設定方法: 自動がオススメ。レポートスイートID (RSID) などのAnalytics情報を裏で抽出してくれるので、自由記述欄が選択式になり、ミスが減ります。

参考記事: DTMでRS情報を自動取得する方法

認証方法: 上記の自動設定を有効にする場合のデータ取得方式を選択。よく分からない場合は「Webサービス」が確実。

Webサービスユーザー名と共有暗号鍵: Analyticsの管理画面でユーザーを「Webサービス」グループに所属させると、該当ユーザーの編集画面にこの2つの情報が表示されるようになります。

Analytics-Admin-Console-User-Auth.png

ツールの設定項目

続いて、追加した「Adobe Analytics」の設定を行います。

「ツール設定」で設定するのは全ページ全ヒット共通の変数のみです。特定のページやリンクでのみセットするものは、ルールで設定します。

DTM−Tools-Edit.png

レポートスイート: 本番(実稼働)用とステージング(テスト環境)のそれぞれのRSIDを指定します。HTMLソースのhead内に入れるDTM用コードも本番用とステージングで分かれていて、それぞれに対応したRSIDが採用されます。逆に言うと、ステージング用のタグを使わない場合は、ここのステージング用RSIDが有効になることはありません。

一般

文字セット: 計測対象ページの文字コードを選択。昔はs_code.jsの冒頭でs.charSetにセットしていたものです。

通貨コード: eコマース計測をする(売り上げを計測する)場合は選択します。日本で使われることはあまり無いですが、実はAdobe Analyticsには、複数の通貨が混在する場合にサーバー側で為替レートを使って変換する機能があります。これも昔はs_code.jsの冒頭でs.currencyCodeにセットしていたものです。

トラッキングサーバー: 計測されたデータを送信するAnalyticsサーバーのホスト名。s_code.js時代はs.trackingServerにセットしていたものですね。SSLの方は、非SSL時と同じ場合は省略できます。

リンクトラッキング

ClickMapや離脱リンク、ダウンロードリンクの自動計測に関する各種設定です。これもs_code.js時代はs.trackingServerにセットしていたものです。内部ドメインを手で追加しないと、サイト内の遷移も離脱リンクと認識される点に注意。

Cookie

訪問者名前空間: s_code.jsでいうs.visitorNamespaceです。Visitor ID Serviceではなくレガシーなs_vi Cookieの発行サブドメインに反映されます(指定しない場合はs_vi_***と長い名前のCookieがomtrdc.netのようなルートドメインで発行されます)

ライブラリ管理

アドビが管理」にすると、AppMeasurement.jsが自動でロードされるようになります。レガシーなs_code.jsはもう選べません。新バージョンがリリースされている場合はその旨表示され、簡単にアップデートできます。

カスタム」にする場合は、自動ロードはされないので、「エディタを開く」をクリックして、AppMeasurement.jsまたはs_code.jsの中身を貼り付ける必要があります。前後にいろいろくっつけられるので、既存コードを移行する場合に便利ですが、ライブラリのアップデートは面倒になります。

以上、よく使う設定のみ解説しました。一歩踏み込んだカスタマイズ方法については別のページで解説します。